脱会社依存

会社に依存しすぎた弊害を語る【12年勤務したけど転職した話】

アイキャッチ

こんにちは、認三郎です。

新卒で12年同じ一部上場のIT企業に勤めてきましたが、新しい働き方を求めて転職しました。

今は在宅で働ける仕事をしていますが、自分のペースでやりがいを持って働けているので毎日新鮮で楽しいです。

 

私が転職を決意した理由は働き方そのものに疑問を覚えてしまったからです。

このまま仕事を続けていけば出世できるかもしれないのに本当に辞めて良いのか・・・?という迷いはありましたが、自分で決めたことなので今は後悔していません。

一歩会社の外に出てみると、自分が根深く会社に依存し過ぎていたことに気付きました。

長ければ長いほど、他の会社で働く時に違和感を感じてしまう傾向があります。恐ろしいですよね。

 

このような漠然とした悩みを抱えている人は会社依存傾向があるので要注意です。

悩み事

  • 仕事が嫌いではないが、やりがいを感じられない
  • 業務内容は繰り返しが多くて楽だが、変わり映えのしない毎日でつらい
  • 上司や同僚と仲が良いので、お願いされると断りずらい

初めに言っておきますが、決して同じ会社で働き続けることが悪いことではありません。
安定した収入を受け取って家族を養う必要があるのなら、そのまま今の仕事を続けていくのも一つの選択肢です。

極論を言ってしまうと、『精神的な不安』と『金銭的な不安』どちらを優先するかということになってきます。

精神的な不安:仕事のストレス、将来性、やりがいが無いといった気持ちの不安

金銭的な不安:給料が安い、生活費がギリギリといった生活面での不安

このような不安や疑問を掘り下げていきます。

大体5分くらいで読める内容になっていますので、私と同じような漠然とした不安を感じてもやもやしている人の助けになれば幸いです。

会社依存から抜け出すのは、勤続年数が長いほど大変です

鎖

同じ会社でずっと働いているとわかりますが、長く働くほど居心地が良くなって会社から抜け出しにくくなります。

私自身、前の会社を辞めるかどうかで1年以上悩んだ経験があります。

会社のメンバーはみんな好きだったというのもありますが、転職しても今より良くなる保証なんてどこにも無いですからね。

転職は常に不安な気持ちとの葛藤です。

今泉さん
次の仕事がブラックだったらどうしよう・・・。

 

それでも、私は前の会社を辞めてよかったと今では思っています。やはり「たられば」で動かないのはリスクを恐れすぎていることが原因なので、不安を解消させるためには行動するしか無いのです。

 

理由は人それぞれですが、私が退職しようと思い始めたキッカケは以下の3つです。

退職を考えた理由

  • 自分の成長が止まってしまったと感じている
  • 日々の仕事に追われて毎日が終わってしまう
  • 10年後の自分が幸せになっているビジョンが見えない

ポイントは今ではなく、未来に起きるであろう問題に目を向けられるかどうかです。

現状に満足していたとしても、10年~20年後に自分が幸せになるビジョンが描けないようなら危険信号です。あなたも会社に依存している可能性が高いので、このままいくと抜け出せないかもしれませんよ。

自分の成長が止まってしまったと感じている

よくある話ですが、同じ仕事ばかりしていると最初は苦労ばかりで上手くいかなかった仕事も次第に慣れてきます。

慣れてくると自分の仕事に自信を持てるようになってやりがいに繋がりますよね。

この「仕事へのやりがい」というモチベーションを維持できるうちは続けた方が良いのですが、何年も仕事を続けていくと変化が無くなってきます。そうすると仕事を流すスタイルになってきてしまいます。

私の会社での仕事もまさにこの状態でした。
簡単に言ってしまえば、きっちりと成果を出せば適当な仕事でも許される世界が出来上がっていたわけです。

私の部署での仕事は既存客に対して提供しているシステムの機能改修やリプレイス(作り直し)がほとんどでした。
なので、システムを熟知している分、仕事はやりやすいのですが、結局は同じことの繰り返しなんですね。

三谷課長
よくわかんないけどユーザーが文句言ってるから、適当にデータ修正しておいてよ。
細かく検証するの面倒だなぁ。数値も合ってそうだから目視確認でいっか。
今泉さん

こういった仕事への怠慢が日常茶飯事でした。

また、新しいスキルを必要としない職場だったので、私の技術レベルは5年前くらいで止まっており、ほぼ成長しなくなりました。

新しい技術や言語を覚えたところで仕事で生かす場面が無いですからね。おそらく5年仕事を続けていたとしても、技術レベルに変化はなかった事でしょう。

日々の仕事に追われて毎日が終わってしまう

疲れて眠るサラリーマン

一般的なサラリーマンの場合、毎週月曜~金曜に出社する必要があると仮定すると1年の約3分の1が仕事です。
つまり、約240日は仕事をしている日というわけですね。

例として、年間240日を7.5時間働いた場合(ホワイトな職場)と10時間働いた場合(ブラックな職場)の仕事時間を算出しました。

1年間仕事に費やす時間

・240日×7.5時間=1,800時間
・240日×10時間 =2,400時間

たった1年間で2,000時間近く仕事に費やしているわけですから驚きですよね!
それだけ人生の大半は仕事で終わるといっても過言ではないでしょう。

しかも、毎日10時間働くと毎日7.5時間で帰れる人よりも600時間も自由な時間が失われていることになります。仕事に疲れた毎日を過ごしていたら、いつの間にか1年経っていたなんてことはザラです。(私の周りにもそういう事をいつも言っている同僚が何人かいました)

当然の事を言いますが、『時間は誰にとっても平等で限りあるもの』です。

仕事に追われるばかりの人生が果たして幸せと呼べるでしょうか。転職してみると改めてそう感じてしまいますね。

私はやらずに後悔するくらいなら、やって後悔した方がいいと感じたので転職する道を選びました。ただ、それだけのことです。

現状に納得出来ていないなら、思い切って一度会社のしがらみから外れてみるだけでも見える世界が変わってきますよ。

10年後の自分が幸せになっているビジョンが見えない

私の勤めていた会社で最も大変そうにしていたのは20代の若い世代では無く、40~50代の課長職の人達でした。

一般的な会社だと課長職の人は管理だけしていれば良いのかもしませんが、うちの課長職の人達は夜間障害の対応やプログラムのメンテナンスなども行っていて、尋常ではない仕事量でした。

さらに、課長職になると役職手当が付く代わりに残業手当が支給されなくなります。つまり、いくら残業しても固定給というわけですね。

 

私の直属の課長さんがこんなことをぼやいていました。

「正直、残業代が多くもらえる係長が一番よかった。課長になっても責任増えるだけで良いことないよ。」

あなたは上司のこんなセリフを聞いて出世したいと思いますか?

私は「この立場には絶対なりたくない!」と心の奥で叫んでいました。

仕事自体に前向きに取り組むことはやりがいに繋がるので非常にプラスになりますが、出世して偉くなることは必ずしもプラスに働くわけではありません。責任だけ増えるような生き方はしたくないものですよね。

しかしながら、同じ会社で仕事を続けていくとなると白羽の矢が立つ可能性はゼロではありません。

仮に10年後に課長職に付いていたとしたら、きっと会社中心の生活になっている気がしています。そうなると、自分だけでなく家族も不幸にさせてしまう可能性が出てきます。

三谷課長
急な顧客対応が必要になった。今週末の予定はキャンセルさせてくれ。

私は仕事人間になりたくないので、こういった生き方はしたくありません。
家族を幸せに出来てこその仕事だと思っています。

そのためにも、いったん会社から離れて考えてみようと強く思うようになりましたね。

 

会社依存から抜け出すには『自分で変化を起こす』しか方法は無い

応援する同僚

結論として、現状に甘んじていては今の会社に依存する生き方から抜け出すことは不可能。結局、自分から行動するしかないです。

『精神的な不安』と『金銭的な不安』で解消させる方法は異なるので順番に説明していきますね。

 

『精神的な不安』を解消させるには?

綾瀬さん
仕事のノルマが厳しくてうんざり!
今週も休日出勤かぁ・・・休み無さ過ぎて萎える。
今泉さん

こういった感情を持っている人は、以下のような会社依存意識が強い傾向にあります。

良くない習慣

・忙しい日々を仕方なく受け入れている

・転職活動をすることに罪悪感を覚えてしまう

・上司に評価されると辛くても頑張れる

過去の自分も上記に当てはまる人間でした。
忙しくてなんとかやれていたから深く転職しようとは思ったことも無く、次々転職していく同期を見ては「何がそんなに不満なんだ?」と思っていた時期もありましたね。

このパターンの危険なところは『目の前の自分しか見えていない』ことです。10年後の自分をもっとイメージしてみて下さい。

例えば、10歳年上の先輩の仕事ぶりを見て憧れを抱きますか?素直にそうなりたいと思いますか?

素直にあの人のようになりたい!と憧れを抱けるならば、今の仕事を続けた方が良いです。

憧れが抱けるということは、その人は『理想の未来像』になります。もっと観察して仕事のやり方や良いところを真似して自分を磨いていきましょう。

逆に憧れを抱くような人がいないなら、今の会社に依存する生活から脱却すべきでしょう。

 

おすすめの脱却方法は以下の2点です。

・一度仕事を辞めて、2~3ヶ月掛けてじっくり仕事を探す

・転職エージェントに相談して客観的な意見をもらう

精神的な不安が大きい人の会社依存意識を取り除くには『会社を離れるキッカケ』を強引に作る必要があります。

私は荒療治的に会社を辞めてしまう決断をしましたが、次の仕事が決まらないのが不安という人は転職エージェントに相談してみるのも手です。

私も3社ほど転職エージェントのお世話になりましたが、直接会えなくても電話相談で転職すべきか悩みを聞いてもらったり、希望にあった求人の紹介も無料でしてくれます。

話してみるだけでも、「転職するのもアリだな」って気持ちになってきますので、一人で悩んでるなら相談してみてはいかがでしょうか。

当サイトでも、私の利用実績を交えて転職エージェントの実態をまとめています。「転職エージェントを使って本当に大丈夫だろうか」と不安を感じている人は是非ご覧ください。

転職エージェント比較
【脱会社依存】転職エージェントおすすめランキング | 大手4社を徹底比較

続きを見る

 

『金銭的な不安』を解消させるには?

今泉さん
給料安くてつらいぜ・・・今月も節約しないと。
もっとお金が欲しいから、残業たくさんしようかな。
綾瀬さん

私の周りにもこういう人たくさんいました。つまりは仕事量増やしてベースアップしようとしているわけですが、この考え方は間違いだらけです。

まず『残業=仕事する時間が増えるだけ』なので、残業手当が付いても給料が大きく増えるわけではありません。さらに、プライベートな時間が減ってしまうので、一生懸命貯めたお金を使う機会って限られてきますよね。

金銭的な不安を感じている人も結局は今の会社依存から抜け出す必要があります。

ただし、このケースの場合は無理に会社を辞めても金銭的な不安は解消されない可能性が高いので、別の切り口で会社依存を脱却した方が効率的です。

 

主な解決方法は以下の2点ですね。

・副業を始めてみる

・生活コストを下げる工夫をする

国も働き方改革の一環として副業を推進していますので、これから様々な企業で副業が行いやすくなってきます。

あなたの会社でも副業が許可されているのなら、仕事量を増やすのではなく仕事終わりの2~3時間を副業する時間に当ててみてはいかがでしょうか。

どのような副業がおすすめなのかは長くなるので詳しく触れませんが、私のおすすめはあなたの得意分野をブログで発信して広告収入を得るか、クラウドソーシングで仕事を受託するやり方です。

どちらもネット上にノウハウが転がっていますので、興味がある方は検索してみて下さいね。

副業の良いところは、始めてみるだけでも会社外の視点が見えてくるところです。自分の視野がいかに狭かったのかを実感することもできますので、とりあえずやってみるのが吉です。

副業が軌道に乗ったら、そのまま独立という選択肢も十分にアリですからね。

 

まとめ:一歩引いた視点で考えて脱会社依存すべきか検討しよう

一歩引いた猫

今回は私が会社を辞めて気付かされた会社依存で生まれる弊害について自論を書かせていただきました。

私の考え方がすべて正しいというわけではありませんが、12年の月日を会社で過ごした経験から導き出した答えなので、確信に迫っているのではないでしょうか。

あなたも不安要素に心当たりがあるのなら、会社に依存しない生き方を探していただきたいです。

会社依存から脱却する方法は色々ありますが、総じて言えることは『まずは距離を取って考えてみること』が大事です。

自宅と会社を往復だけの生活を送っていると、周りが見えなくなってきます。まずは会社以外に目を向けるキッカケを作るところから始めてみて下さい。

12年間勤めた会社を辞めてゼロから出発した私でも、働きやすい仕事を見つけて再出発できているわけですから安心して下さい。

今後も私と同じようにゆるやかな働き方ができる人が増えていってもらえるように、新しい働き方の提案をしていきます。