悩み事
会社のために働くことは楽だけど、このままの生活にメリットはあるの?
仕事中心の人生でも、幸せになれるのか知りたい。
私は今まで一部上場のIT企業で、会社に依存した生き方を10年続けてきた経験があります。
そんな私が会社のために働くという考え方のメリット・デメリットを自分の経験から整理してみました。
私の結論からお伝えすると『会社に依存しない方が人生に幸せを感じるチャンスは多い』と思います。
会社に依存した人生が必ずしも不幸になるということはありませんが、圧倒的に苦労する場面が多いです。
こちらは内閣府のホームページに掲載されていた『仕事と家庭・私生活どちらを優先するか』のアンケート結果。
※上段が平成29年度、下段が平成23年度の集計結果
平成23年度からの推移を見ても、平成29年度になると私生活を優先したい人の割合が増えてきていることが見て取れます。
この結果からも、会社のために働くことが幸せという時代は終わりつつあるように感じますね。
具体的な会社のために働く事のメリット・デメリットは記事内にて解説していきます。
どちらの生活があなたにとって理想的に感じられるか?
一緒に考えながら、ご覧ください。
会社のために働くメリットとは?
会社のために働き続ける一番のメリットは『人生を考えなくても生活を続けられる』ことです。
将来設計とか考えるのが面倒な人は会社が求める要求を素直にこなしていけば、それなりに出世することは可能です。
メリットは以下の3つです。
- 出世コースに乗れる
- 仕事人間になれる
- 適当な仕事ぶりでもお金がもらえる
出世コースに乗れる
基本的に会社から言われた仕事をこなしていけば、ある程度までは出世可能です。
そりゃ、会社からのノルマをしっかりやっているわけですから当然といえば当然ですね。
ただし、課長や部長クラスの管理職を目指しているならば話は別です。
管理職になるためには、会社のノルマをこなす以外に以下のようなスキルが求められます。
・マネジメント力
・営業能力or案件遂行力
・高い人望
こればっかりは会社の言われた通り仕事をしていても身に付かないので、自発的に考えて行動する必要があります。仕事量の増やす必要がありますし、ライバルも多いので精神的にも疲れてしまいますね。
本気で出世したい野心家であれば話は別ですが、特に目標が無いと『係長』くらいが限界になるかもしれません。
仕事人間になれる
会社にとって、たくさん働いて利益を生み出してくれる社員は重宝します。
なので、仕事のためなら毎日残業・休日出社・深夜作業も当たり前みたいな社員は高く評価されることでしょう。
残業代がしっかり支給される会社であれば、体力が続くうちにとにかく働きまくる生活も選択肢としてはありです。
とはいえ、1人の人間がこなせる仕事量には限界があります。無理がたたって体調を崩したり、うつにならないようにセルフケアはしっかり行うのが大事です。
適当な仕事ぶりでもお金がもらえる
会社に依存している人は基本的に仕事をやりがいよりもお金を稼ぐ手段として捉えている人が多いです。
なので、『適当な仕事でもお金がもらえて楽で良い』という発想を抱いている傾向があります。
外資系の企業であれば、成果を優先するのでお荷物社員はリストラされる可能性もありますが、日本の企業は社員を大切にするので経営が傾いたりしない限りはリストラなんて早々行われません。
とはいえ、適当な仕事を続けていると必ずと言って良いほど仕事に対する意欲・やりがいが無くなるので、あなたの成長はそこで止まってしまう事でしょう。
人生の3割は仕事に費やす時間と言われています。
あなたがその時間の使い方に納得できていますか?
会社のために働くデメリットとは?
会社に依存する生活が長ければ長いほど、仕事以外の事への興味が薄れてきます。
仕事中心の生活が続くと仕事の事しか考えられなくなって、家族との時間は後回し。上司からの売上ノルマや原価管理のプレッシャーでストレスばかり溜まってしまう毎日を送ることになります。
具体的なデメリットは以下の通りです。
- プライベートな時間が減る
- 仕事への責任感を感じやすくなる
- 社内競争で疲弊する
- 家庭不和になる
- 定年後に年金以外残らない
特に責任感の増加や社内競争が長期化してくると、ストレスが溜まり過ぎてうつや疲労で倒れるといった最悪の結果も考えられます。
セルフケアがしっかり出来ないと苦しい日々を送ることになるでしょう。
プライベートな時間が減る
残業続きで毎日終電みたいな生活を長く続けていると、帰って寝るだけの生活になってきます。
やっと週末を迎えられても、疲れて家でダラダラして終わってしまう・・・そんな経験あなたもありませんか。
私も過去に参加していたプロジェクトで大トラブルが多発していた時期に、3ヶ月ほど毎日終電の生活を経験したことがあります。
この状況の恐ろしいところは残業続きの生活に慣れてきて、そのうち残業するのが当たり前の感覚になってくる点です。さらに、定時に帰っている人を妬ましく思ってしまう負の感情スパイラルにも陥ってきます。
残業が続くと定時に帰るのは早いと考えてしまい、定時帰りの人を見るとやる気がないとか考えてしまうわけです。
定時に帰るのが普通なんですけどね・・・これが仕事人間の恐ろしいところです。
仕事への責任感を感じやすくなる
仕事で責任感を持つなとは言いません。むしろ、持つべきです。
とはいえ、過度な責任感は自分を苦しめてしまうので取り扱いには注意が必要です。
仕事はチームで行うのが基本ですから、自分1人で責任感を抱えるのは結果的にマイナスになる可能性が高いです。
最近、責任感が強くて疲れを感じていると思ったら、以下の記事を読んでセルフケアすることをおすすめします。
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社内競争で疲弊する
大手企業はとにかく出世争いがお祭り状態です。
どこの会社にも、周りを威圧して自分が出世できるならどんなことでもやる!みたいなストイックマンがいるものです。
出世を目指すにはストイックな人達と渡り合う技量とメンタルが求められてきますが、正直疲れる生き方です。また、上司も自分のポジションを取られたくないので必死に抵抗してくるので、板挟み状態になってきます。
家庭不和になる
独身のうちは自分がつらいだけなので仕事中心の生活でも良いとは思いますが、結婚して子供が生まれたのに、同じペースで仕事ばかりの生活を続けていると家庭崩壊の危機に直面する場合があります。
家庭不和の典型例
・家事をまったく手伝わない
・子育ては妻に任せっきり
・休日は同僚や顧客とゴルフ三昧
私の上司にも、このような生活を送っている人がいました。
結果、家に帰っても奥さんとは口論が絶えず、子供とはほとんど口を利かないので、家庭に居場所が無いと言ってました。「自業自得ですよ」とハッキリ言ってあげたかったですが、後々面倒なのでそっとしておくことにしました。
定年後に年金以外残らない
仕事人間の末路は決まって『仕事以外にやりたい事が見つからない』です。
年金で生活を送ることができても、生きるやりがいが無いと毎日寂しくて仕方ないですよね。
このような状況にならないために、若いうちからプライベートな時間を大切にしていくべきです。
私は多趣味な人間ですが、趣味や生きがいを見つけて楽しむことが大切だと私は思っています。
まとめ:正解は無いけど『自分のために働く』事が幸せだと私は感じた
会社のために働く考え方のメリット・デメリットを見て、あなたはどのように感じましたか。
人の幸せに対する考え方は多種多様です。
会社に依存した生活を好む方もいるとは思いますが、私は依存しない人生を選びました。
これは私の事例ですが、日々仕事のノルマや思い通りいかない職場環境に悩まされていましたが、会社に依存しない思考を身に付けたところ、今までつらかったことが全て些細な出来事だったと気付かされました。
結果、毎日が心穏やかに過ごせるようになりましたね。
あなた自身、今の働き方が「つらい」「苦しい」「どうにかしたい」と強く考えてしまうのならば、会社依存を脱却する動きを取るべきです。
人生一度きりですからね。
我慢して苦しむくらいなら行動してみましょう。
こちらの記事も脱会社依存のヒントになります。興味がある方は参考になると思います。
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