仕事で活躍するためには、自己成長することが欠かせません。
新しい業務を覚えたり資格取得など方法は色々ありますが、時に自分が成長出来ているか考えてしまうこともあるでしょう。
特に入社3~4年目の若手は「伸び悩みに不安を感じてしまう」なんて経験多いんじゃないでしょうか。
上記の例は、自己成長の方法としては間違っていません。
ですが、成果が出るまでに時間が掛かるというデメリットがあります。
実は最も効率的に自己成長する方法は身近な人間を観察する事なんです。
私が言う人間観察は相手の仕事スタイルをスコップで深く掘るように探るやり方です。
自己成長に繋げるには「いつも笑顔で挨拶する」「相手の目を見て話す」だとちょっと薄いので、もっと深く掘り下げる必要があるわけですね。
当記事では相手の深い人間観察から自己成長に繋げる手法をお伝えします。
特に以下のような悩みを抱えている人におすすめの内容となっています。
悩み事
・簡単に自己成長するためのコツを知りたい
・早く成長して同僚に差を付けたい
・仕事で成長を感じる事が減った
尚、残念ながら当手法を有効活用できるのは20代~30代までが限界です。
40代以降は働き方の思考が確立されているので、今回ご紹介する手法を実践するのは難しいと思います。
逆に若ければ若いほど高い効果を得ることが出来ますので、ぜひ試してみて下さいね。
自分の力だけで仕事力を養うのは根気が必要
自己成長とは『自己を成長させる』という意味です。
単純に捉えると、以下のような方法を想像するかと思います。
- 資格を取得する
- 自己啓発本を読む
全て正しい自己成長の方法ですが、問題点は『成長に時間が掛かる』ということです。
例えば、資格取得の場合だと高難度の資格に受かるために長期的な試験勉強が必要になります。
また、自己啓発本の場合、読む時間とどのように仕事に反映させるか考える時間が必要です。
いずれも自己成長には必要な事ですが、効率的とは言い難いですよね。
実際に私もこの手法を20代から実践していましたが効果は抜群で、部内での評価は毎年5位以内をキープすることができました。
人間観察で『他者肯定力』を身に付ける
他者肯定力(たしゃこうていりょく)とは、簡単に言ってしまえば『相手を認めること』です。
あなたは職場の同僚や上司をどのような目線で捉えていますか。
他人に無関心で黙々と仕事をしている人もいるかと思いますが、それは非常にもったいないことです。身近に転がっている自己成長のヒントを手放していますよ。
では、どのように職場の同僚や上司を観察すれば良いのでしょうか?
※『前田係長』という観察モデルを例に挙げて説明していきます。
モデルケース
前田係長(32歳)
・無駄の少ない的確な仕事ぶりから上司の信頼も厚い。
・業務スキルはイマイチだが、資料作りが得意で評判が良い。
【悪い思考法】
こういったマイナス面で相手を捉える姿勢は自己成長が止まる原因になります。
今すぐやめましょう。
【普通の思考法】
惜しい!
思考的には良いのですが、少し観察する深さが足りないですね。
【良い思考法】
このくらい深く観察するのが正解です。
そして、観察結果から相手の長所を見つけていくことが重要になります。長所を見つけられたら、その長所を自分の仕事にも活かせないか考えてみるクセを付けましょう。
この相手の長所を見つけて自分の長所にしてしまう手法こそが、自己成長を早めるのに適した方法なのです。
自分の長所を増やす3つの手順
具体的な実践手順は以下の3つです。
①優秀だと思う上司や同僚を観察する
②相手の長所を見つけて考察する
③繰り返し再現して自分の長所にする
①優秀だと思う上司や同僚を観察する
まず会社で自分が優秀や頼りになると感じる上司や同僚を選びましょう。
自分が優秀と感じる人がいないなら部内で高い評価を得ている人物でも良いです。
ただし、業務スキルだけが高い人はモデルに選ばないで下さい。
業務スキルは時間を掛けて覚えるのが普通なので、真似してすぐに身に付くものでも無いでしょう。
理想的なのは、以下のいずれかに当てはまるような人物です。
- 成績が部内でトップ
- 後輩から慕われている
- 仕事にいつも前向き
②相手の長所を考察する
観察対象の人がなぜ優秀なのか?どういった点が評価されるのか?自分なりに考察してみましょう。
メールの文面や人との接し方、作成資料など色々な観点で考察すれば何か見てくるはずです。
どうしても煮詰まっているなら、仲の良い同僚・上司に世間話程度に「〇〇さんのどういう所が良いと思いますか?」と聞いてみましょう。
当たり障りの無い回答しかもらえないかもしれませんが、ヒントにはなるでしょう。
そして、長所をまとめることができたら「自分が再現可能か?」を難易度を付けて考えてみて下さい。
例えば、メールの書き方・資料の作り方は真似しやすいので、即実践できますね。逆に会話術・応対力はすぐに真似するのが難しいと言えるでしょう。
難易度が高いと感じた長所は無理に実践する必要は無いですが、仕事に役立つという確信があるのなら、時間を掛けてでも取り入れた方があなたの成長に繋がります。
特に営業職の方は会話術・応対力が成績に直結していきますので、優先度は高いと言えるでしょう。
③繰り返し再現して自分の長所にする
長所を見つけた後は、ひたすら仕事で実践あるのみです。
繰り返しているうちに自然と使えるようになってきたら、もうそれはあなたのスキルと言って良いでしょう。
似ていることの何が悪いんでしょう?
仕事の進め方そのものに著作権があるとでも思っているんでしょうか。
くだらない意見を言う人は相手にしないのが利口です。気にせず、人の長所は真似しまくって下さい。
どうせなら、長所を真似している人に対して「あなたの仕事ぶりを参考にしています。」くらい言ってしまう気持ちでいきましょう。
結果、仕事の進め方や資料作りも上達して社内の評判も良くなりましたね。
応用編:短所も見つけて再現しないよう意識することも大事
あまり突き詰めるとマイナス感情が強くなってしまうので要注意ですが、評判が悪い同僚や上司の短所を整理してみるのも手です。
こういう意見は観察するより、同僚に聞くのが手っ取り早いです。
マイナス意見なら、皆さんポロポロ出てきますからね(笑)
短所を認識出来たら、人が嫌がる行動・仕事の進め方が何かを掘り下げていきましょう。そして、心の中で「こういう人間にはならないぞ」と強く意識しておきましょう。
評判の悪い人物に悪意を向けるのは、マイナス感情なのでNGですよ。
まとめ:『トレース』ではなく『リスペクト』する感覚で!
人間観察から自己成長を導く仕事術についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。
仕事とは人間同士の繋がりで成り立っていると私は考えています。
同僚や上司は今のあなたには無い長所を何か持っているはずです。もっと他者を認めて良い所をリスペクト(尊重)していけば、あなたの成長に繋がっていくことでしょう。
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