働き方の改善

30代が仕事にやりがいを感じない状況に陥りやすい理由とは?

アイキャッチ

新卒入社して30歳を過ぎてくると、仕事にも慣れて部署内でも頼られる存在になってきます。

その一方でやりがいを無くして、淡々と業務をこなすことしか考えなくなる人も出てくるのが、この年代です。

私の働いていた職場でも以下のような思考を抱く人がいました。

ポイント

  • 慣れた簡単な仕事しかやりたがらない
  • 後輩や上司の意見に耳を貸さない
  • 会社への不満や愚痴ばかり言っている

この思考が平常化してしまうと、周りにも悪い印象しか与えないですし、さらに負の感情に支配されて抜け出すことが出来なくなります。

あなたがこういった思考に陥っていると人生を棒に振ることになり兼ねませんよ。

今泉さん
仕事にやりがいを感じないんだから仕方ないでしょ。
どうしてやりがいを無くしたのか?原因を追及する必要がありますね。
認三郎

 

今回はどうして30代でやりがいを失ってしまう人が多いのか?をテーマに、やりがいを無くす原因と取り戻すために必要な対処法をご紹介していきます。

もし、あなたが仕事へのやりがいを失いつつあって、どうにかしたいと考えているなら当記事が助けになります。

今すぐにでも実践できる内容になっていますので、読んでもらえれば改善の糸口が見えてきますよ。

ぜひ、ご覧下さい。

そもそも、仕事のやりがいとは何か?

青空

実に抽象的な言葉ですよね。

いくつかやりがいに繋がる事例を挙げてみましょう。

やりがいに繋がる言葉

顧客に「ありがとう」とお礼を言われる。

上司に「お前がいて助かったよ」と感謝される。

後輩に「先輩のアドバイスのおかげです」と頼られる。

いずれもあなたに対する肯定的な意見です。

つまりは第3者から認められることで「やってよかった!」という気持ちが生まれるわけですね。この前向きな気持ちがやりがいに繋がります。

でも、やりがいが無い状態が普通になってしまった人は深刻です。同じ言葉をもらっても心に響かないんです。

理由は自分自身が素直に言葉を受け入れていないから。

 

私が考えるやりがいの真理とは『自他共に認めた時に生まれる達成感』だと思っています。

30代になってくると自分の考え方が画一化してくる反面で、柔軟な発想が出来なくなる傾向があります。

自分が一度仕事に対してやりがいが失ってしまうと、なかなか抜け出せないのはそのためです。

 

30代は上下の板ばさみに苦しみやすい世代です

怒る上司

やる気を無くすキッカケは人それぞれなので絶対の原因というものはありませんが、30代で増える理由として多いのが『期待値以上の仕事が出来なくなった』と感じてしまうことです。

私の会社でも、35歳でやりがいを失ってしまった社員がいました。

その人は20代の頃は新システムの開発に前向きに取り組んでいて、上司からの評価も良かったですし、プログラムの知識が豊富で僕自身も分からないことがあればよく相談に乗ってもらっていました。

ところが、人手不足が原因で作ったシステムの保守や改修に追われ過ぎて、他の仕事が手に付かなくなりました。

結果として、自分が作ったシステムは誰よりも詳しくなりましたが、他の仕事に対して拒否反応を抱くようになってしまいました。

会社というものは、その時々で案件を回せる人材を重宝します。古いシステムしか触れない人間はお荷物のような目で見てくるのです。

そうさせたのは会社自身なんですけどね。

仕事へのやりがいが無くなってくると、上司や後輩からの見る目も変わってきます。そうなると、さらにやりがいを失ってしまい『負のスパイラル』を招く結果となるのです。

上司から期待されない毎日はつまらない

今泉さん
今年も低評価・・・出世も難しいし、適当に仕事しとけばいいや。

人事評価制度は人のやりがいを大いにはく奪する危険な制度です。

普段は優しい言葉しか言わない上司でも、個人の評価は正しく伝えなければなりません。

当然ながら、仕事にやりがいを感じない社員は低評価を受けやすい傾向にあります。

次回までにこうした方が良いよとアドバイスをもらったところで、前向きに考えられるわけないですよね。

後輩が先に出世して、さらにやる気を無くす

今泉さん
後輩はもう係長・・・俺は未だに主任のままでやる気無くすわ。

20代の頃はみんな揃って主任に出世できたりしますが、30代になると出世速度に差が出るようになってきます。

今まで可愛がっていた後輩がスピード出世して、自分より役職が上になってしまうこともありますね。

立場が逆転すると、後輩に対して妬みの感情が出てきてしまったりします。

総じて負の感情が増幅されてしまい、仕事へのやりがいがどんどん希薄になっていってしまうわけです。

やりがいを取り戻す方法を考えないと手遅れになる

 

ここまで30代がいかにやりがいを無くしやすいのか話してきました。では、どうやったらやりがいを取り戻すことができるのでしょうか。

認三郎
焦らなくても大丈夫。30代のうちはまだ軌道修正が効きます。
手遅れになる前にマインドセットを見直しましょう。

30代ってまだまだ調整しやすい年齢なので、気持ちの切り替えひとつでやりがいを取り戻すことはいくらでも可能です。

40代になってくると年齢に伴うプライドがさらに捨てきれなくなってやりがいを取り戻すのがさらに難しくなってきます。手遅れになる前にやりがいを取り戻すために行動しましょう。

続いてやりがいを取り戻す方法をいくつかご紹介していきますので、参考にしてみて下さいね。

 

最初にすべきは会社の評価は忘れること、やりがいは後から付いてきます

認三郎
まず、会社に何かを期待することをやめましょう。

私は当サイトで脱会社依存を推奨しています。

脱会社依存の定義は以下の通り

脱会社依存とは?

仲間・友人・家族・恋人・自分を最上位とし、会社に尽くすという古い思想を捨てること。

脱会社依存は限りある人生を後悔しないで生きるひとつの方法だと考えています。

会社とあなたはただの雇用関係。労働の対価にお金を支払っているだけなので、会社が自分に何かしてくれるという考え方は捨てるべきです。

「会社から評価されない」「自分だけ出世できない」とかで悩むのは、精神的に無駄に疲れるだけなのでやめた方が良いです。無理してやりたくもない案件を頑張ろうとか、仕事量増やそうとかも思う必要はありませんよ。

実際に会社から良い評価をもらう人や出世できる人って、強い目的意識があって仕事に臨んでいる方が多いだけです。

自分が無理して同じ土俵に立とうとしてもつらいだけなので、喜んで譲ってあげた方が利口ってもんですよ。

認三郎
会社一筋で頑張っても、定年迎えたら同じ人間です。
どうせなら笑ってゆるやかに生きる道を探しましょうよ。
私も会社の評価なんてどうでもいいや!って気持ちになったら、少し楽になりました。
今泉さん

 

とはいえ、会社に期待する感情を捨てるだけでは、やりがいを取り戻すには至りません。最初から会社に期待なんてしてないって人も多いですからね。

さらに、もう1段階だけ変化させる必要があります。

 

やらされてる感は捨てる!前向きに行動する姿勢を持とう

会社に何かを期待する考え方を捨てたら、次に必要なのが仲間のために何ができるか考えることです。

基本的に仕事にやりがいを持つためには、『能動的にやらされている気持ち』から『自発的にやっている気持ち』に切り替える必要があります。

よって、あなたがまず身に付けるべきは仲間のために前向きに考えて仕事に取り組むことです。

少し抽象的な表現になってしまいましたが、要は相手がされて嬉しい事や求めている事を率先して手伝ったりやってあげるだけですね。

 

仲間に感謝される思考法を実践する事から始めよう

具体的には以下の3つの手順を行うだけです。

アドバイス

  1. 同じチームや同僚が困っている仕事があったら相談に乗る。
  2. アドバイスしたり、手伝えそうなら協力する。
  3. 力不足で出来なくても、素直に謝れば大丈夫。

一見、当たり前のことに聞こえますが、そもそも仕事にやりがいを持てていない人って周りに無関心という人が多いので、これを率先してやっている人は少ないです。

綾瀬さん
これって、自分の仕事が増えて大変になるだけじゃないですか?

このやり方のポイントは『困っている時に相談に乗ってくれる存在』であると相手に意識付けることです。なので、現在の仕事量的に無理なら手伝ったりしなくても良いので、相談に乗ったりアドバイスだけして下さい。

わからないことを一緒に調べるだけでも好感度は上がりますし、10年近く働いているなら相手よりも得意な分野の一つや二つあったりするんじゃないでしょうか。

 

人間って不思議なもので、無償で助けてくれる相手に対して好意的な気持ちになる生き物です。この心理を逆手に取って、『あの人は困った時に頼りになる人だ』と思わせるわけですね。

結果として自分が仲間の役に立っていると感じられるようになりますし、ついでに感謝されたりすると気分がよくなってきます。

自発的に動いた結果でもらった感謝の言葉なら、やりがいを感じられなかった人の心にも響きますよね。

このように自発的にやりがいを取り戻す方法を実践できれば、仕事の目的意識を失ってしまったあなたもゆるやかに働くことができるのではないでしょうか。

 

まずは仲の良い後輩や同僚、お世話になっている先輩や上司に対して実践してみましょう。自発的にというところがポイントなので、少しでも困っているかも?と感じたら話だけでもしてみる習慣を付けることが大事ですよ。

尚、無理をして苦手な同僚や嫌いな上司の相談に乗ることはしなくても良いです。逆にストレスが増えてしまっては本末転倒ですからね。

あとは頼られ過ぎにも注意しましょう。

なんでも聞いてこられると仕事が手に付かなくなるので、そういう時は自分で調べる方法を相手に諭すように心掛けて下さい。

認三郎
私も根っからの『真面目人間』でして、頼られると断れない時期がありました。

過去の私のように真面目で責任感が強い人は、以下の記事を読んでもらえると考え方を変えるキッカケになるかと思います。

アイキャッチ
責任感が強い人が職場で疲れないための思考とは?元真面目人間が答えます

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それでもやりがいが持てないなら、外に目を向けるのも手

人によっては「同僚や上司全員と話が合わない」「会社にいても居心地が悪いだけ」というケースも多々あります。

そういう時は無理して続けたところであなたが苦しむだけなので、転職も視野に入れた方が良いでしょう。

仕事環境が変わればやりがいを取り戻すキッカケにもなりますし、もっと待遇の良い企業が見つかるかもしれませんよ。

今泉さん
仕事しながらの職探しって大変だし、やる気起きないんですよね。

そういう時は『転職エージェントを活用してみましょう。

転職エージェントとは、あなたにマッチした求人を探して紹介してくれる転職サポートサービスです。

仕事が忙しくても電話面談で希望の求人を見つけて紹介してくれますし、何より仕事の不満や悩みを客観的に聞いてくれるので心がスッキリしますよ。

 

転職エージェントってどんなサービスか詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧下さい。

 

まとめ:30代でやりがいを失ったら、仲間のために行動しよう

本と眼鏡

やりがいを取り戻すヒントを私なりに考察してみましたが、いかがだったでしょうか。

実は私自身も仕事にやりがいを感じるために、仲間のために行動する思考法を実践していた経緯があります。

最初は自発的に動く必要があるので「お節介なんじゃないか?」と不安に思うこともあったりしたんですが、相手が苦手としているポイントを助けて感謝されたりすると、間違ったやり方では無かったと確信できるようになりました。

それに私が得意な分野も相手に伝わるので、悩んだ時は気軽に相談してもらえる関係を築くことができましたね。

私は会社の評価を気にして仕事をしないと心に決めていますが、周りを助ける姿勢を続けていくと自然と良い評価をもらえると理解しています。結局のところ、仕事を前向きに取り組んで良い人間関係を築けば勝手に好転していくというのが私の結論です。

あなたもやりがいを持って仕事に取り組む心理を身に付けることで、自然とやりがいを取り戻すことができるようになります。是非参考にしてみて下さい。