doda(デューダ)はパーソルキャリア(旧:インテリジェンス)が運営する転職サイトです。
口コミサイトや掲示板の書き込みを見ると悪い評判もちらほら出ているdodaですが、実際の転職に利用して大丈夫なのか気になりますよね。
実は私も転職する際にdodaの『転職エージェントサービス』を利用して転職活動を行いました。
『リクルートエージェント』と『マイナビエージェント』も併用して転職活動を行った結果ですが、世間が思うほどdodaは悪くなかったです。
当記事では世間の評判と私自身の転職活動経験から、転職エージェントdodaの実態をまとめました。
転職活動でdodaを利用すべきか悩んでいるあなたの参考になれば幸いです。
転職エージェント選びのポイント【おすすめは大手4社】
そもそも、転職エージェントサービスを運営している企業は10社以上あり、まずどの転職エージェントを利用すれば良いのかで悩んでしまいますよね。
私の経験上ですが、以下の4社を併用して転職活動を行えばリスクを最小限にすることが可能だと考えています。
おすすめ転職エージェントサービス4社
併用した方が良い理由ですが、転職エージェントによって取り扱っている求人が異なるためです。
リクルートエージェントでは取り扱っていない求人でも、dodaだったら取り扱っている場合が多々あります。
ただし、4社すべて利用すると転職エージェントからのメールや電話のやり取りが結構大変になってきます。
退職後にじっくり探しているなら話は別ですが、仕事をしながら転職活動を進める場合は転職エージェントサービス2社を選んで活動した方が効率的と言えるでしょう。
doda(デューダ)の特徴とは?
dodaの特徴は以下の3つです。
dodaの特徴
・非公開求人数は業界第2位(約100,000件)
・履歴書作成や面接対策を手厚くサポート
・質の良い担当者に当たりやすい
dodaは担当者の質が良いと評判で、転職活動初心者に特に向いている転職エージェント。
順番に特徴を説明させていただきます。
非公開求人数は業界第2位
非公開求人とは?
転職エージェントが独自に取り扱っている求人情報です。
転職サイトでは閲覧することができず、転職エージェントからの紹介でのみエントリーすることができます。
この非公開求人から転職先を選択できる点がエージェントサービスの最大の魅力と言えるでしょう。
dodaの非公開求人数はリクルートエージェントに次いで業界2位の『約100,000件』取り扱っています。
転職先の選択肢の幅も広く、様々な求人の中から希望にあった転職先を選ぶことが可能と言えるでしょう。
ただし、リクルートエージェントの非公開求人数はダントツNo.1の『約210,000件』です。
最大限に求人の比較を行いたいのであれば、リクルートエージェントとの併用が効果的と言えます。
履歴書作成や面接対策を手厚くサポート
最もdoda利用ユーザーからの意見として多かったのが『履歴書や職務経歴書、面接対策がとにかく手厚い点』ですね。
dodaは特にサポート体制が手厚いことで有名なので、自己アピールが苦手という人はじっくり添削してもらえるので重宝します。
私も転職活動中は履歴書を書くのが11年ぶりだったため、正しく書けているか不安だったのですが、担当エージェントの方が細かく内容を添削してくれたので非常に安心して転職活動を行うことができました。
尚、パソナキャリアも同様に履歴書の添削や面接対策を得意としています。
もし、求人件数より入社までの手厚いサポートを優先したい方はdodaとパソナキャリアの併用がおすすめです。
質の良い担当者に当たりやすい
担当者の当たりはずれが大きいと言われているリクルートエージェントと比較すると、dodaの担当キャリアアドバイザーは質が高い人材が多いです。
私の担当キャリアアドバイザーは女性の方だったのですが、非常に相談がしやすく前向きな気持ちで転職活動に臨むことができました。
ただし、相手も人間なのであなたと必ずしも相性が良いとは限らない点は注意しなくてはなりません。
転職エージェントサービス全般に言えることですが、担当エージェント次第であなたの転職活動の成功・失敗が決まると言っても過言です。
と少しでも思ったのであれば、遠慮なく担当キャリアアドバイザーを変更してもらいましょう。
dodaの場合はヘルプ内より『担当キャリアアドバイザー変更のお申込み』に進むことが可能です。
尚、ヘルプボタンが非常に見つけにくい(トップ画面の右下)ので、google検索で『doda 担当 変更』と検索した方が楽にたどり着けます。
変更URLはこちら>>https://doda.jp/faq/detail.html?c=2&f=32
その他にもWeb上で職務経歴書を作成できる『レジュメビルダー』というサービスや、186万人の転職者ビッグデータを用いて『年収査定』というサービスもあります。
参考までに私の年収査定結果は、『644万円』でした…今より高いですね(笑)
転職時の目標年収が定まっていない時には、参考になるかと思います。5分くらいで結果が出ますよ。
より詳しいサービスや特色について知りたい方は、公式サイトをご覧下さい。
dodaの悪い評判と口コミを考察
口コミなどで良く言われているdodaの悪い点は以下の3点です。
dodaの悪い評判
・求人紹介メールが非常に多い
・担当者の専門的知識が乏しい
・他職種への転職に対して前向きな意見をくれない
順番に詳しく原因を解説していきます。
※あくまで個人の意見である点を了承のうえ、ご覧ください。
求人紹介メールが非常に多い
担当者の対応は悪くないのですが、とにかくメールが多いのは困りました。
しかも、希望条件と合致していない求人も混ざっていたので、正直うっとうしかったですね。
dodaの悪かった点
30代女性 事務職
dodaの求人は質より量を優先している印象を受けました。
帰宅後にパソコンでメールをチェックすると大体10通~15通くらい届いており、毎日見るのが大変でした。
熱心なのはありがたいのですが、もう少し絞り込んでから送って欲しかったです。
dodaは転職サイト登録後に、求人メールが多いのは事実です。私も多い日には、20通くらい届いてましたね。
「なぜ、dodaは求人メールが多いのか?」
実は転職エージェントサービスに登録すると、転職の実支援を行うキャリアアドバイザーの他に、複数名の採用プロジェクト担当という企業採用のバックアップを専門に行っているスタッフが付きます。
具体的に以下のように担当分けされています。
キャリアアドバイザー:個別ヒアリング&キャリアの整理、求人紹介、履歴書・職務経歴書の添削、面接対策
採用プロジェクト担当:応募書類の提出、選考結果の連絡、面接日程調整、求人紹介
キャリアアドバイザーが紹介する求人情報は、あなたと個別にヒアリングした結果を基に選んでくれるのに対して、採用プロジェクト担当は日々の新しい求人をチェックして、あなたの希望条件と合致していた場合にメールでお知らせしてくれます。
ただし、採用プロジェクト担当はあなたの深い要求まで理解できていないため、多少希望条件に合致しない求人が届いてしまうことがあるわけです。
『キャリアアドバイザー』からの紹介求人を優先して確認しましょう。
担当者の専門的知識が乏しい
教育体制が甘い?
40代男性 IT
ITコンサルを志望していたのですが、担当者がERPやCRMといった用語を知らなくて驚きました。
結果的に希望に見合った企業に再就職できましたが、もっと担当者の教育に力を入れた方が良いですね。
担当者がイマイチ
20代女性 デザイナー
私を担当したキャリアアドバイザーの方はIT系が得意らしく、デザインに関する知識がほとんどありませんでした。
噂通り、担当者の知識レベルに偏りがあるようです。
最終的にリクルートエージェントで転職先を決めました。
dodaのキャリアアドバイザーは求職者の応対が良いと好評ですが、その一方で専門的知識が薄いという意見が多いです。
そもそもdodaは『総合型転職エージェント』という位置付けであり、専門的な知識に強い『専門型転職エージェント』とは違います。
『総合型転職エージェント』は深い知識よりも、広い分野に対応するための知識が必要となりますので、必然的に専門性は低くなってしまうわけですね。
尚、キャリアアドバイザーの中には専門的知識が豊富なキャリアアドバイザーも存在します。ただし、知識豊富なキャリアアドバイザーは市場価値が高い(要は年収が高い)求職者を担当する傾向があります。
dodaの登録会員数は日本最大級の約450万人以上(2018年10月末時点)と言われています。
キャリアアドバイザーの数にも限りがあるため、市場価値の高い求職者はベテランが担当しやすく、市場価値の低い求職者は若手が担当しやすい傾向になっているのが実情です。
ビジネス的な観点から、市場価値の高い求職者には手厚くなってしまいがちなのです。
どうしても専門的知識が薄くて不安なようであれば、担当キャリアアドバイザーの変更を依頼しましょう。
変更はこちら>>https://doda.jp/faq/detail.html?c=2&f=32
他職種への転職に対して前向きな意見をくれない
がっかりです
30代女性 営業
事務職を希望していたのですが、「営業職以外は紹介が難しい」の一点張りで話になりませんでした。
もう少し私の希望を聞いて探してくれても良いと思いましたが、仕方無く諦めて営業職を選ぶことにしました。
未経験の仕事は紹介してくれない
30代男性 通信業
担当が保守的で参りました。
職種を変えることはリスクが大きいとのことで、無理やり納得させられた感じです。
おそらく、30代未経験の求人自体少ないのではと考えています。
実は私も未経験職種の求人も紹介してもらおうと思ったのですが、「求人が少ない」「30代で未経験はリスクが大きい」とのことで、諦めた経験があります。
dodaが他転職エージェントと比べて、未経験の求人の紹介に後ろ向きである理由は『即戦力となる人材を求める求人割合が多いため』です。
未経験OKな非公開求人の割合
他大手転職エージェント:約70%
doda:約10%
dodaは人材が不足している中小企業やベンチャー企業の求人も多く取り扱っているため、どうしても企業のために即戦力になる人材を送ってあげる必要があるわけです。
最初から職種変更を希望している場合は無駄足になってしまう可能性が高いので、未経験歓迎の非公開求人が多い『リクルートエージェント』を利用しましょう。
dodaと大手転職エージェントサービス3社を比較
続いて、doda以外の大手転職エージェントサービスとの違いを比較して説明します。どの転職エージェントサービスも違った強味があるので、一つに絞って利用するのはもったいないです。
以下に各転職エージェントサービスと比べてdodaが優れている点/劣っている点をまとめました。
※評判や口コミを考察のうえ万全を期して書いていますが、必ずしもすべてが正しいとは限らない旨、ご了承下さい。
『doda』と『リクルートエージェント』の優劣
・優れている点:担当者の質、履歴書・職務経歴書添削の手厚さ
・劣っている点:非公開求人数、専門的なアドバイス、未経験歓迎求人数
リクルートエージェントは非公開求人数が圧倒的に多いのですが、担当者の質にバラつきがあります。
若手のキャリアアドバイザーが多く所属していることが理由ですが、割とはずれを引きやすいそうなので、利用する際は応対に注意して気に入らなければ変えてもらうようにしましょう。
dodaと比べてリクルートエージェントの方が未経験の職種を多く紹介してくれますので、今の業界から離れたい人には最も有力な転職エージェントと言えるでしょう。
より多くの求人から選定したい人はリクルートエージェントも活用しましょう。
『doda』と『マイナビエージェント』の優劣
・優れている点:非公開求人数、履歴書・面談対策の手厚さ
・劣っている点:20~30代向けの求人の質、未経験歓迎求人数
マイナビエージェントは非公開求人数が少なく、企業とのコネクションがdodaと比べて薄い印象です。
その代わり質の高い求人を多く保有しており、利用者満足度も非常に高いです。
求人の質を強化したい人には、特におすすめの転職エージェントと言えるでしょう。
尚、マイナビエージェントで取り扱う求人のほとんどが20~30代向けの求人なので、40代~50代の転職には向きません。
第二新卒向けの求人も多いので、20代は登録しておいて間違いはないでしょう。
『doda』と『パソナキャリア』の優劣
・優れている点:非公開求人数、専門的なアドバイス
・劣っている点:電話・メールのレスポンス、女性向けサポート
パソナキャリアは履歴書・職務経歴書の添削や面接対策はdodaと同様非常に質が高いです。
特にメールや電話応対時のレスポンスが早く、スピード感を持って転職活動をしたい人は登録した方が良いですね。
また、女性向け転職サポート体制が特に好評価で、他転職エージェントと比べて手厚いと言われています。
dodaと同様に総合型の転職エージェントサービスを展開している関係で専門的スキルに特化した求人は少ないです。
自分をスキルや経験を活かしてステップアップしたい人には少し向いていないかもしれません。
また、サポート体制が手厚さから初めての転職におすすめのエージェントと言えます。
考察結果:dodaは同職種での転職を希望する人に特におすすめ
dodaは非公開求人数も業界2位と多い点と、担当者の手厚いサポートが魅力の優良転職支援サービスと言えるでしょう。
同職種で給料アップを狙いたい人や、転職活動自体に不安を感じている人はdodaを利用して損はないです。
ただし、「営業職からシステム開発に行きたい」など他職種への転職には弱い傾向がありますので、まったく違う業界にチャレンジしてみたい人にはおすすめしません。
dodaの利用がおすすめの人
- 転職活動が初めてという人
- 同職種でキャリアアップをしたい人
- 転職するか悩んでいて相談したい人
dodaの利用がおすすめではない人
- 他職種への転職を希望している人
- 希望がかなり絞れており、多くの求人を見たくない人
最後に
繰り返しになってしまいますが、転職エージェントサービスをdodaだけ利用するのは求人に偏りが生まれるのでおすすめしません。転職を成功に導くためにも、他転職エージェントサービスの併用をご検討下さい。
私が併用した『リクルートエージェント』『マイナビエージェント』と、最近評判が良い『パソナキャリア』の3社のサービスを傾向別でまとめていますので、ご覧下さい。
もちろん、全て完全無料で利用できます。
リクルートエージェント : https://www.r-agent.com/
リクルートグループが運営する業界最大手の転職エージェントサービスです。
非公開求人数が最も多く、企業との関係が密で転職の内定率が高いのも特徴。特別な理由が無ければ、併用で利用することを推奨します。
リクルートエージェントの併用がおすすめの人
・全ての転職活動者
・他職種に転職を希望している人
・より多くの求人を比較してみたい人
マイナビエージェント : https://mynavi-agent.jp/
マイナビグループが運営する転職エージェントサービスです。
元々転職サイトを運営していたマイナビが立ち上げたサービスで求人の質は高いと好評です。
特に20代の若手や第二新卒向けの求人に力を入れており、20代に最も信頼される転職エージェントに選ばれた実績があります。20代はキャリアアップに繋がる可能性が高いので、併用をおすすめした方が良いです。
マイナビエージェントの併用がおすすめの人
・20代で転職をする全ての人
・第二新卒向けの求人を探している人
・求人の量より質を求めている人
パソナキャリア : https://www.pasonacareer.jp/
パソナキャリアはパソナグループが運営する転職エージェントサービスです。
求人数は他と比べると見劣りしますが、とにかく担当者のサポートが手厚いのが特徴です。2019年に『オリコン顧客満足度調査で1位』を獲得しており、勢いがある転職エージェントと言えるでしょう。
女性の転職支援にも力を入れているので、女性でキャリアアップや働きやすい職場を探している人には特におすすめです。
パソナキャリアの併用がおすすめの人
・全ての転職したい女性
・担当者とじっくり相談して活動したい人
・転職活動への不安が大きい人
尚、私も転職エージェントを3社併用した実績があります。
最初はやり取りが多くて大変でしたが、最終的に理想の求人を紹介してくれた1社と転職に向けた動きをすれば良いだけです。
転職リスクを少しでも減らすことができるので、個人的におすすめします。
メール多すぎです
20代男性 金融関係