転職活動を行う際に「転職サイト・転職エージェントを利用しましょう」といった言葉を聞く事が多いと思いますが、具体的に何が違うんでしょうか。
実は思っている以上に別物で、例えるなら月とすっぽんくらい差があります。
結論から言うと『転職を楽して成功させたいなら転職エージェントを活用すべき』が私の答えです。
利用すべき具体的な理由や利用時の注意点は記事内で詳しく書いています。
当記事の内容
・転職サイトと転職エージェントの大きな違い
・転職エージェント利用時の注意点
・私の転職経験談『転職エージェント3社を併用』
上記が理解できる内容になっています。
「転職エージェントの事がよくわからなくて、利用すべきか迷っている」…そんなあなたの助けになれば幸いです。
転職エージェントと転職サイトは別物です
違いを簡潔に言うと以下のような感じです。
・転職サイト ：基本的に自分ひとりの力で転職を進める必要がある。
・転職エージェント：転職支援のプロがあなたの転職活動を手伝ってくれる。
転職サイトはスタート段階から自分の判断だけで選ぶのが当たり前ですが、転職エージェントは会員登録をしたその日から転職支援のプロ『キャリアアドバイザー』があなたの転職を無料サポートしてくれます。
洞窟探検に例えると、転職サイトは『地図を頼りに手探りで出口を目指す』のに対して、転職エージェントは『最新型のナビが安全なルートを案内してくれる』みたいな感じです。
転職活動に手探りで進むスリルは必要無いですよね。正しく導いてくれるナビがあった方が有益だと思いますよ。
転職エージェントの具体的な特徴は3つあります。
転職エージェントの特徴
・転職活動を全面的にサポートしてくれる
・非公開求人に応募できる
・仕事を続けながらでも職を探しやすい
転職活動を全面的にサポートしてくれる
会員登録が完了すると、あなた専属のキャリアアドバイザーが付きます。
キャリアアドバイザーは以下のような転職サポートを行ってくれて、割と至れり尽くせりなんです。
主なサポート内容
・希望条件に合う求人の紹介
・履歴書、職務経歴書の添削
・企業へのエントリー
・面接対策（模擬面接、模範解答のアドバイス）
・年収交渉
転職サイトの場合は上記をすべてひとりで行う必要があるので、「自分の判断は正しいのか」「この企業に就職して大丈夫だろうか」といった不安を覚えてしまいがちです。
相談したりアドバイスをもらえる相手がいるのってかなり心強いです。
非公開求人に応募できる
非公開求人とは、転職エージェントの紹介でしかエントリーできない求人情報を指します。
転職エージェントで取り扱っている求人全体の約80%は非公開求人と言われています。
実際に業界大手のリクルートエージェントで確認してみました。（2019年4月1日時点の実績）
| 項目 | 求人件数 | 割合(%) |
| 公開求人数 | 55,531件 | 21% |
| 非公開求人数 | 208,856件 | 79% |
ほぼ合っていますね。
転職サイトだと非公開求人の閲覧すら許されていません。よって、選べる求人の数自体が大きく変わってきます。また、非公開求人は一度は名前を聞いたことがある大手企業も多く、働きやすい優良企業が揃っています。
自分で探してしまうとブラック企業に再就職してしまうリスクがありますが、転職エージェントを上手く活用すれば、ホワイトな職場に再就職する事は容易です。
仕事を続けながらでも職を探しやすい
転職サイトを使った事がある人はお分かりかと思いますが、自分で求人票を吟味して転職先を探すのって結構疲れます。
特に仕事をしながら転職活動をするとなると、残業続きでなかなか時間が取れなかったりしますよね。
転職エージェントを活用すると、面倒な『求人選び』『企業へのエントリー』をキャリアアドバイザーが代行してくれます。絞られた求人情報から選ぶだけで済むので、仕事をしながらでも続けやすいといえますね。
まさに、あなた専属のコンシェルジュが付いたようなイメージです。あなたの転職を応援してくれる仲間がいると考えただけでも励みになりますよね。
RIZAP（ライザップ）をご存知ですか？
芸能人が激痩せしたCMで話題のプライベートジムです。
ダイエットって自分ひとりでやるとほぼ失敗しますが、ライザップの場合は専属トレーナーのサポートがあるので成功に繋がりやすいってわけです。実はこれって転職エージェントと同じ手法なんですよ。
大きな違いは、ライザップの利用には20万～30万程度の費用が掛かりますが、転職エージェントは完全無料で利用できてしまう点です。なぜ無料で利用できるかと言うと、転職エージェントは企業から成果報酬をもらう仕組みになっているからです。
あなた個人が費用を負担する必要が無いって考えると、有効に活用しない手は無いですよね。
転職エージェント利用時の注意点
転職エージェント利用前に押さえておいて欲しい注意事項をお伝えしておきます。
是非、会員登録する前にチェックしておいて下さい。
注意事項
・利用時にキャリアアドバイザーとの面談が必要
・全力であなたを転職させようとする
・転職エージェントによって得手・不得手がある
転職エージェントも一般企業です。
あなたを転職させるために誠心誠意サポートしてくれますが、多少融通が利かないと感じることもあるでしょう。
相手の対応次第では「ちょっと自分には合わないな」と感じることもあると思います。その場合は他転職エージェントの利用を検討するなどしてみると良いでしょう。
利用時にキャリアアドバイザーとの面談が必要
転職エージェントの利用には原則キャリアアドバイザーとの初回面談が必要になります。
たしかに面倒ではありますが、この面談はあなたの希望する働き方・年収・業界をキャリアアドバイザーにしっかり伝える大事な場です。面談なくして理想の求人に出会うことは難しいと思うので、甘んじて受け入れるようにしましょう。
面談までの流れですが、大手転職エージェントだと会員登録完了30分後くらいにあなた宛てに日程調整の電話が来ます。
日程と場所が決まったら、後は現地でキャリアアドバイザーと話をするだけです。（大体30分～1時間程度）
有休を取って調整する必要は無いですよ。
全力であなたを転職させようとする
ほとんどの転職エージェントは3ヶ月以内にあなたを転職させることをミッションにしています。
別にあなたを焦らすために期限を短くしているわけではなく、彼らも一般企業なのでノルマというものがあるわけなんですね。転職エージェントは、転職成功時に企業からもらう契約報酬を運営資金としている性質上仕方無いとは思います。
特に履歴書・職務経歴書などの書類作成は、短い期限で作成を要求してきます。
仕事の繁忙期と重なってしまうと少しつらいところですが、大手転職エージェントは簡単に書類作成できるツールが揃っているので、長くても1時間もあれば作れると思います。
良い求人に出会うまでは焦って決める必要はありませんよ。
転職エージェントによって得手・不得手がある
転職エージェントはサービス内容に大きな差ないのですが、得意な事・不得意な事がいくつかあったりします。
大手4社を例に挙げると、以下のようになっています。
| 転職エージェントサービス名 | 得意 | 不得意 |
| リクルートエージェント | 内定率の高さ、求人数 | メール・電話の連絡が遅い |
| doda（デューダ） | 書類作成・面接対策が得意 | 専門的なアドバイスが苦手 |
| マイナビエージェント | 求人は量より質を重視 | 40代～50代の求人がほぼ無い |
| パソナキャリア | サポートが丁寧・レスポンスが早い | 多くの求人を紹介できない |
各エージェントサービスの詳しい情報は別記事にまとめています。
私の過去利用実績も交えて評判や口コミからメリット・デメリットを書いています。比較検討したい方は是非ご覧ください。
実際に使ってみた感想【3社併用しました】
私は転職活動時に『リクルートエージェント』『doda』『マイナビエージェント』の3社を併用しました。
参考までに利用時の体験談を軽くお話します。
■ まずはリクルートエージェントにエントリー
■ なかなか希望求人に出会えないので併用を検討
■ dodaとマイナビエージェントにもエントリー
■ dodaで希望に合う求人企業を見つける
■ 企業にエントリー
■ 書類選考＋面接 ＝ 内定！
■ 無事に再就職が決定しました
私は在宅ワーカーという少し特殊な働き方を希望したので求人が限られてしまったわけですが、それでも各エージェントで10～20社は紹介してくれました。
転職サイトで探すとなると、これほど多くの求人に出会うことはできなかったでしょうね。
転職の不安を減らすために転職エージェントを活用すべき
転職をひとりで行うのは不安ばかりが付きまとうものです。
自問自答を繰り返すうちに「探しても企業の良さがわからないし…もう転職やめようかな」と考えるようになってしまっては元も子もありませんよね。
途中で転職活動を挫折しないためにも、転職エージェントを上手く活用してチャンスを掴んでいきましょう。
