悩み事
上司に理不尽に怒られてイライラする…反論したいけど返す言葉が無い。
顧客からいきなり怒鳴られた…後で勘違いと気付いてもらえたけどムカつくなぁ。
仕事をしていると納得できない理由で怒られることってありますよね。
相手からの理不尽な一言が頭に来て、一日仕事に集中できなかったなんて経験、あなたも一度はあるのではないでしょうか。
特に上司や顧客といった自分より上位の立場の人は、少し機嫌が悪かったというだけで怒ってくるような心の狭い人もいたりします。
我慢しないで、ストレートに言ってしまった方が楽になるかも。
早まらないで下さい!
たしかに言った瞬間はスッキリするかもしれませんが、理不尽に怒るような相手にケンカを売ると、あなたを目の敵(かたき)にして徹底排除しようとしてくるのは明白です。
ギスギスした関係が泥沼化すると、社内にいる事自体つらくなってきてしまいますよ。
感情的になっても良いことはありません。一度冷静さを取り戻しましょう。
気持ちはわかりますが、イライラをぶつけられる側の気持ちも考えて下さい。
マイナスな感情はあなたも相手も不幸になるだけですよ。
イライラをぶつけるのではなく、解消させる方法を身に着けた方が生産的と言えるでしょう。
私も20代前半は血気盛んで、上司に言われたことが納得できないと、あからさまに不機嫌な態度を取ったりしていました。でも、仕事のキャリアを積むうちに『相手に敵意を向けることは不毛だな』と思えるようになってきました。
そこで、今回は僕が実践している自分の気持ちをセルフコントロールするテクニックをご紹介します。
偉そうな事を言ってますが、イライラの原因を客観的に受け止めるようにする技術を磨く。たったこれだけ実践できればイライラをぐっと減らすことができます。
ぜひ、当記事を読んで、心のケアに役立ててみて下さいね。
イライラして腹が立つのは、人として正常な反射行動
何故、怒られたり理不尽なことを言われるとイライラしてしまうのでしょうか。
それは、あなたが相手に言われたことに対して拒絶反応を示しているからに他なりません。
要は納得できないからなんとかしたい、そんなもどかしい気持ちが『イライラ』という形で具現化されたというわけです。
参考例
「なんで、そこまで言われなければならないんだ!」
「絶対にこの人の意見は間違っている」
「良かれと手伝ったのに、なんでお礼も言わないのよ!」
人によっては我慢できずに相手にストレートな意見をぶつけてしまう人もいますね。
私のような小心者からすればうらやましい性格に見えますが、実際は職場で自分の気持ちをストレートに言いすぎると、社内摩擦や顧客と険悪な状況になってしまう事が多いので危険なのです。
こういった状況に耐えられる鋼の心臓を持っているなら別ですが、普通の人は会社の居心地が悪くなってしまい逆効果です。
『口は災いの元』とはよく言ったものですね。
感情的に反論してはダメ!逆にストレスを溜める結果に
自分の意見を言うことは大切なのですが、イライラした直後に冷静な判断をしようと思っても無理があります。
結果、感情的な意見を口走ってしまい状況はより悪化してしまう事でしょう。
私も過去に、良かれと思って上司の手が回っていない作業を手伝ったところ「余計な事しないでくれ!」と怒鳴られた経験があります。
その上司はこだわりが強い人で、他人に資料を作らせたくないだけだったのですが、私は仕事の遅れを取り戻すために手伝ったのに、何故怒られなければならないか理解できずに反論してしまいました。
その日は気まずい空気になってしまい、仕事に集中することができませんでした。(翌日には仲直りしています)
私の事例の場合、何が悪かったのか?客観的に見ることできていたら、きっとこのような事態にはならなかったはずです。
感情的に意見を言ってもイライラは解消されません。逆に「あの時どうしてあんな事言ってしまったんだ…」と後悔して、余計ストレスを溜める結果になります。
どうしても反論したい時は、心が冷静になってから行うべきです。
すぐに言い返したい気持ちはわかりますがグッと堪えて下さい。そして、これから紹介する大人のセルフコントロール術をまずは実践してみていただきたいのです。
ムカっときた時の大人セルフコントロール術【全て実践済】
自分の怒りをコントロールしてこそ、優秀なビジネスパーソンと言えるでしょう。
感情的に言いたいことを口走ってしまうのは、賢い人間のすることではありません。
ぜひ、これから紹介する6つのセルフコントロール術を駆使することで、大人の立ち振る舞いを身に付けてください。
尚、紹介するセルフコントロール術は私が心理学の観点で独自に学んだ内容です。
私のやり方が必ずしも正しいとは限りませんが、自分で効果があると感じているので試してみる価値はあると思いますよ。
心の中で6秒数えてみる
イラっとした瞬間、言い返したい気持ちを堪えて『心の中で6秒』数えて下さい。
人間の怒りの感情は瞬間的に高まりますが、時間の経過と共に薄れていくものです。
とは言っても、イライラをすぐに忘れることは不可能なので、別の何かに集中するのが最も効果的と言えるでしょう。
『心の中で6秒数える』だけならば、その場で手っ取り早く実践できますよね。
とにかく感情的な発言をしないための初期対策となります。
距離を置いて一呼吸入れる
とにかく一人になりましょう。
休憩を取って外のベンチでゆっくりするでも良いですし、トイレの個室に10分くらい籠るでも構いません。
まずはイライラの元凶から距離を置くことが大事です。
個人的におすすめなのが『目を閉じて、大きく深呼吸を3回する』ですね。
深呼吸する事に意識を向けると、少しずつ気持ちがフラットな状態に近づいていきます。
私はイライラした時、トイレで深呼吸した後に「あの人はどうしてあんな事を言うんだろう?」と冷静に考えるようにしています。
実は言い方が悪いだけで、私の事を思ってアドバイスしてくれていただけというケースもあるからです。
イライラしていると自分の気持ちばかりに目がいきがちですが、相手の立場になって冷静に考えてみると、なぜ怒られたのかわかってきますよ。
同僚や家族に話す
1人でモヤモヤしてスッキリしないのなら、同僚に雑談程度に聞いてもらうのも有効です。
私も理不尽な状況で困ったときは、頼りにしている先輩に「どう動いたら上手くいくのか?」よく相談したものです。
ひどくないですか?
最近、大事な案件のスケジュール調整で山下課長ピリピリしてたからね。
タイミングが悪かっただけかもよ?
質問して良いか聞くべきだったかもしれないです。
悩みを共有することでモヤモヤした気持ちも和らぎますし、客観的な意見をもらうことで、自分とは違った価値観や考え方に気付くことにもなります。
後は家に帰って旦那や奥さん、親に相談してみても良いですね。
ただ、男性だと家族に仕事の愚痴を言うのは少し気が引けるという方も多いと思います。
私も家庭に仕事は持ち込みたくない性格なので、家で愚痴を言ったりするのは苦手ですね。なんというか、対人関係の悩みを打ち明けるのが恥ずかしく思えてしまって言えませんでした。
ただし、身内があなたの悩みを一番親身になって聞いてくれる存在であることを忘れてはいけません。
モヤモヤが続いて苦しむくらいなら話だけでも聞いてもらいましょう。
仕事や趣味に没頭してみる
私の経験上、どんなにイライラしたことでも一週間も仕事してたら、あまり気にならなくなってきます。
先に紹介した3つのセルフコントロールを実践したら、後は自分の気持ちが整理できるまで仕事に打ち込む事。これがもっとも効果的と言えるでしょう。
あとは、土日を上手に活用して気分転換することも大事です。
映画鑑賞や読書、ゲーム、買い物でも良いです。あなたの好きなことに没頭して、楽しい気分でイライラを上書きしてしまいましょう。
アンガーマネジメントを理解しよう
自分自身で怒りの感情をコントロールするトレーニングを『アンガーマネジメント』と呼んでいます。
1970年代のアメリカ発祥のトレーニング法となりますが、日本にもアンガーマネジメント協会という一般社団法人が教育活動を行っています。
すでに60万人以上の受講者がいるとのことですので、怒りの感情に悩まされている人がいかに多いかが分かりますね。
外部リンク
他にも、アンガーマネジメント関連の書籍がいくつか出ています。
『アンガーマネジメント入門』はアンガーマネジメント協会代表の安藤氏の著書です。
私が実践しているセルフコントロール術がより深く書いてあるので、さらに詳しくアンガーマネジメントを学びたい人にはおすすめです。
尚、アンガーマネジメント講習は入門講座でも3,000円かかるので、書籍で学んだ方がかなりお得ですよ。(電子書籍だとAmazonで580円でした)
まとめ:イライラを上手にコントロールできる大人になろう
自分自身でイライラをコントロールする方法をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか。
私も職場でセルフコントロール術を実践してからは、感情的な発言をする事がなくなりました。
結果、イライラする事自体が無駄と感じるようになり、毎日平穏な気持ちで仕事に取り組めるようになりましたね。
あなたが悩んでいるイライラも、気持ちひとつで解消させることが可能です。
物や人に当たる前に、当記事で紹介したセルフコントロール術を実践して、冷静で落ち着きのある大人になって下さい。