抱える悩み
・客先常駐での仕事が毎日辛い…。
・面倒な仕事ばかり押し付けられるし、周りに自社の人がいないから相談すら出来ない。
・仕事が無いよりマシだと思いたいけど、みんな同じストレスを抱えてエンジニア続けてるのかな。
上記の悩みを和らげるための記事です。
12年間ITの現場で働いてきた私から言わせてもらうと、客先常駐しての働き方は「ストレスが溜まる+キャリアが身につかない」ので、本当に辞めた方が良いです。
我慢してもあなたのストレスが無くなることはないので、自社内で働ける職場環境を探していくことを推奨します。
当記事の内容
- 客先常駐がストレスを感じやすい主な理由
- 当てはまったら危険な客先常駐スタイルとは?
- ストレスを解消する方法【行動するしかない】
大体5分で読める内容になっています。
客先常駐で働き続ける自分に矛盾(むじゅん)を感じている人の参考になる内容です。
是非、ご覧下さい。
客先常駐でストレスを感じるのは当たり前!辛いのに我慢しないで
客先常駐(別名:SES)って、簡単に言うならば「下請け業者」みたいなもの。言われるがままに出向先企業の手足となって働く人材と化します。
そりゃ、ストレスも溜まりますよね。
完全に見下して扱われるので、毎日ブルーな気持ちでしたよ。
客先常駐がストレスを感じやすい理由
以下の5つが主な理由ですね。
ストレスの原因
- 契約範囲内なら割と何でもやらされる
- 休暇が取りづらい
- コーディング以外のスキルが身に付かない
- 現場が変わるとゼロからスタートになる
- 何のために働いているかよくわからなくなる
基本的に自主的に行動する権利が奪われがちになります。
言われるがまま作業するだけなので、仕事のやりがいを失って、ストレスが溜まりますね。
ストレス原因の詳細は、別記事にまとめています。
より詳しく知りたい方は、以下をご覧下さい。
IT業界の闇!SES契約のリスクとメリットを解説【長居は無用です】
続きを見る
当てはまったら危険な客先常駐の働き方とは?【地獄化する前に】
あなたの会社が、以下のように社員を客先常駐させているようなら注意した方が良いです。
ストレスが溜まるだけでなく、抜け出すことすら容易ではなくなる「常駐地獄」にハマる可能性があります。
危険な客先常駐スタイル
・新卒入社なのに研修すら無く客先に送られる
・取引先に1人で常駐している
・帰社日が決まってない、連絡すら無い
上記1つでも該当するなら、あなたの勤めている会社は「ブラック企業」である可能性が高いので、危機感を覚えた方が良いです。
新卒IT未経験での客先常駐
一般的な企業は新入社員に対して「社内研修」を行ってから実務に従事させるものですが、ひどいと入社式が終わった翌日に客先常駐させられてしまう場合があります。
基本的に「仕事は客先で覚えろ」というスタンスですね。
たしかに現場で実務を覚えることはできますが、仕事の基礎となるビジネスマナーを身に付けられないという落とし穴があります。
ビジネスマナーってどんな仕事にも活きる根っこ的なスキルです。
挨拶の仕方、名刺の渡し方、電話応対などは、新卒で身に着けておくべき基礎なんですが、常駐先の企業でそんなことは当然教えてくれません。
結果、いきなり客先常駐を経験してしまうと「実務しかできない人」になってしまいます。
こういったジレンマが積み重なって、ストレスが蓄積されていく結果を招きます。
1人だけで取引先に常駐させられる
出向先って基本的にアウェー(敵地)です。
先に常駐している先輩がいれば、色々とわからないことを聞いたりできますが、1人で常駐ってなった場合、周りすべてが他社の人達ってことになります。そうなると、質問や意見を言うことすら躊躇(ちゅうちょ)してしまいますね。
事例紹介(名前は仮称)
高島さんは、人手不足の現場に急きょ出向することになりました。
出向先のプロジェクトはいきなり炎上中で、社内の空気は最悪。わからない作業を聞こうにも、メンバー全員余裕がなく質問しても無視されます。
思うように作業が出来ずコミュニケーションすら取れないストレスから、高島さんは体調を崩してしまいました。
上記のように、メンタルをやられていつの間にかいなくなる人を、何人も見てきました。
自社なら後輩指導も人事評価に関わってくるので、雑に扱われることは少ないですが、常駐している他社の人の世話まで焼く余裕はないのが、実状です。
敵地に特攻をかけるようなもので、周りに仲間がいない環境ほどストレスが溜まるものはないですよね。
帰社日無し!忘年会すら呼ばれない
私も何名か客先常駐の方と仕事をご一緒したことがありますが、みなさん基本的に月1回は自社に帰る日が設定されていました。
企業によっては、セミナーやイベントで積極的に帰らせるところもあるので、こういった企業ならまだ社員のことを考えてくれてるなとは思いますね。
とはいえ、世の中には客先に送ったきりでほったらしというブラックな企業も存在します。
以前、客先常駐している人に自社の状況を聞いたことがありますが、以下の回答でした。
・社員同士の交流が無いから、未だに8割の人の名前がわからない。
・自分の会社が、どんなビジネスを他にしているのかわからない。
・忘年会あるみたいだけど、声すらかけてもらえない。
これって「その会社で働き続ける意味を見失ってる」と思います。
客先常駐のストレスを無くすための対策【辞めたいなら動こう!】
客先常駐で働き続けることはリスクが多く、ストレスばかりが溜まります。
思考停止して我慢を続けても、何も解決しませんので、いくつか実践的な対策をお話したいと思います。
ちょっとでも現状を変えたいと思っているようなら、参考にしてみて下さいね。
自分の得意を磨いてポジション取りをする
客先常駐の働き方を今後も続けていきたいと考えている人は、ストレスを減らすために「得意分野を作ってポジション取りする」ことをおすすめします。
得意分野を作るメリットは特定の取引先から大事にされるようになるからですね。
ぶっちゃけた話をすると、企業側からすれば自社・他社関係無く成果を出してくれる人材を欲しています。
例えば、あなたが取引先の社員以上に特化したスキルを持っているとしたら、どうでしょうか。
そうなってくると、常駐先の企業でも割と顔が効くようになってくるので、居心地が良くなります。
私が働いていたIT企業にでも、SES契約で高スキルな人がいましたが、技術力が高いのを皆が周知しているので、意見がしっかり通りましたし、他メンバーからも慕われる存在でしたね。
得意分野って具体的に何?って話しですが、現場で使っている技術的スキルですね。
・Java開発が主体の現場:Java能力を磨く、フレームワークを使いこなす
・DBメンテや運用が主体の現場:RDBMS(Oracle、MySQL)のレベルを高める
上記のイメージで、コミュニケーション能力よりも実践的なスキルが物を言いますね。
まずは参考書を読んで知識を深めたり、高度な資格取得を目指すなどして、実力を相手に伝えることが得策です。
常駐先で採用してもらう【楽しい職場ならアリ】
今、あなたがいる常駐先の企業がとにかく働きやすくて、ずっといたいと思っていても、いつか別れが来てしまうのが客先常駐の悲しい定めです。それならば、いっそ自分を雇ってもらえないか常駐先の管理職に相談してみましょう。
あなたのことを高く評価してくれているなら、人事に口を利いてくれるはずです。
まずは飲みに誘いつつ、ジャブを打つ感じが良いですよ。
社内SE・自社内開発をしている企業に転職する
常駐先の企業での扱いがひどいし、自分の会社は何も手を打ってくれない…そんな高ストレスな状況下におかれているなら、今すぐ転職活動を始めたほうが良いです。
「自分は他の会社で働けるような能力が無い…」とネガティブに考えてしまいがちですが、ITの現場での実務経験があるだけでも、転職でかなりの強みになります。
未だにITの現場は人手不足が続いていますからね。
参考IT人材争奪続く 人材不足深刻化(exsiteニュース)
2019年が求人数上昇のピークと言われていますが、ITの現場は例外かなと思います。それでも大丈夫か不安という方は、転職エージェントに相談してみると良いでしょう。
以下の記事に、私が過去に利用した実績がある転職エージェントをまとめています。
サービス内容や選ぶ際のポイントなど整理していますので、是非参考にしてみて下さい。
「転職エージェント」ってどんなサービス?特徴と注意点を詳しく解説
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【脱会社依存】転職エージェントおすすめランキング | 大手4社を徹底比較
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帰社日が少なく退職相談をするチャンスが無いあなたに
徹底的に無視を決め込む企業とか本当に悪質です。
世の中には、社員を断固として辞めさせようとしない真のブラック企業というものが存在します。
こういった会社を辞めるまでの戦いはとにかく真正面での殴り合い状態になって、精神的にしんどいんですよ。
そういった方々を救うために最近では、退職代行サービスというものがあります。
主な退職代行サービス
いずれも有料サービスですが、企業が退職の話を聞いてくれない状況だったり、退職の話をするのが苦痛すぎるという人の助け舟になってくれます。
本気で限界という人だけ利用しましょう。
客先常駐のストレスは無くすのは難しい!辛いなら離れてしまうのが最良
人間慣れてしまえばどうとでもなると世間では言いますが、客先常駐での働き方は慣れて続けること自体リスクしかないです。
あなたが客先常駐で、以下の状況に置かれているなら「このまま働き続けても大丈夫かな…」という危機感を持ちましょう。
危険な客先常駐スタイル
・新卒入社なのに研修すら無く客先に送られる
・取引先に1人で常駐している
・帰社日が決まってない、連絡すら無い
「客先常駐で働くことが楽しい」という人も中にはいるのですが、常駐先の企業を離れる時にきっと後悔します。
40~50代になっても同じ働き方を続けていたとしたら、もはや潰しが効かなくなることは明白なので、キャリア形成をしっかり考えていって欲しいのが正直な意見です。
仕事をなんとなく続けていくことは簡単なんですが、時間は取り戻せません。
私も会社依存の生活を抜け出すまで苦労しましたが、一度辞めてからは心の汚れが取れてスッキリしました。
妥協と後悔の無い生活を見つけられるように、日々考えていきましょう。